最近の駐車場は、クルマの出し入れが非常に楽になった。
その要因を考えてみると、クルマにバックモニターなどの設備が備わったこともあるが、やはり一番は隣の車との間隔に余裕が出来たことであろう。
一昔前までの駐車場では、隣の車との境を示す白線は一本だけだった。
その為、ある一台が白線の左側ギリギリに駐車すると、その隣に駐車する人は乗降スペースを確保するために、左の白線に寄せて駐車するという連鎖が続く…
どこかで右の白線に寄せて駐車しているクルマがあり、そこに挟まれたスペースに駐車するならば、ドアを開けて外へ出ることは困難を極める…
また、駐車した時は左右に余裕があったものの、買い物から帰ると左右のクルマが接近していて、クルマに乗り込むのに苦労することもあった…
しかし最近の駐車場はちと違う!
一定のスペースが確保出来るように、白線が一本ではなく、前方で半円を描く二本の白線で区切られているのだ。
このお蔭で、心にも「ゆとり」というスペースが生まれ、駐車する際のストレスが減った。
昔、仮面ライダー1号の腕にあった一本の白いラインが、再改造によって二本のラインへと変わり、能力が格段にパワーアップしたことを思い浮かべる!
それほど、私にとっては画期的なことであった。
ただ残念なのは、白線が二本となっても、何故かその白線一杯に、場合によっては若干白線を跨いで駐車するクルマがあることだ…
白線が一本の時に比べればマシであるが、それでも乗降の際に気を配らなくてはならない…
駐車スペースにゆとりが出来たことで、駐車する作業の粗雑さを招いているのだろうか…
結局のところ、この不快感…
皆が「気配り」というマナーの白線を、心に引けなければ無くならないのだろう…