しょうも無い話ですみません…
小学生のころ“芸能人”になりたかった…
時はアイドル全盛期…
周りにも「歌手になりたい」「俳優になりたい」といった友人達は沢山いた。
大半は目立ちたがり屋が多かったが、中には自分の容姿や歌唱力、人を笑わせる能力などに自信があった人もいた。
しかしながら、私が芸能人に憧れていた理由はちょっと違った…
それは、クイズ番組や芸能人の運動会、水泳大会(今ではやってませんね…)などで貰える商品が欲しかったと言う恥ずかしい目的だった…
と言うのも、当時はハワイ旅行など、普通の人では行けない夢の旅だった。
クルマにしても、10年、10万キロを超えた重ステのトヨタカローラを、父が大切に乗っているのを見ると、次から次へと新しいクルマに買い替えることなど想像出来なかった。
ところがどうであろう…
芸能人になれば、クイズ番組や運動会などで優勝するだけでハワイ旅行に行けたり、クルマも貰えたりする。
いやいや、優勝などしなくても、2位や3位であっても豪勢な賞品が手に入る。
町内の運動会とは、商品のレベルが全く違う。
しかも、豪華賞品が貰える番組は、週に何本も放映されていて、先日ハワイ旅行を獲得した人が、今日もまたハワイ旅行を手にすることも…
ただそんなに旅行券を貰っても、ハワイにそれ程頻繁に行っている時間はないだろうし、沢山クルマを貰っても置く場所に困るだろう…
そう考えると、賞品の行く先は親兄弟を始めとする親戚と考えるのが普通だろうと思え、「親戚の中で一人でも芸能人がいれば良いのに…」と、他力本願になったりもした。
とにかく、芸能人になればテレビ番組に出演出来て、高価な賞品が手に入る…
結局のところ私は「芸能人」というよりは「豪華賞品」に憧れていたのだ…
そんな不純な動機ゆえ、何をして芸能人になるのかといった、根本を突き詰める努力や情熱を持ち合わせてはおらず、ただの中年サラリーマンとして今に至っている…
本日もお読み頂きありがとうございました。