私は父を7年前になくしました。
まだ、60代で国難病指定の病気と、5年間の闘病生活の末…
そして、4年ほど前から、母がパーキンソン病を患っております。
同居してはいないものの、近くに住んでいるため、私と叔母とで日常生活を手伝っています。(ヘルパーさん、訪問介護の方、その他沢山の方にお世話になっています)
歩行困難な上に、首も下がって来て、日に日にその介護は大変なものとなっています。
私も仕事がありますが、出勤前に母のところに寄り、朝食の手伝いと朝のクスリを飲ませて、デイサービスに行く準備を整えます。
叔母が日中の空いた時間で、買い物や洗濯等をしてくれて、私は仕事帰りに寄り、夜ご飯(お弁当のムース食)の介助をしています。
デイサービスの無い日曜日は、昼食を買って、母のもとを訪れ、夕方まで過ごします。
天気が良い時は、近くをゆっくり散歩させます。(室内は全く動けないのですが、外に出れば少しは身体が動きます)
歩行困難なため、私に引っ張られる形で、散々苦労して、距離も短いものですが…
とはいえ、ここ最近まで、私は介護疲れというか、常にイライラしていました…
身体が動かないことで、母から夜中や早朝に呼ばれ、行ってみると一人で泣いていて、「もうダメだ」など、後ろ向きな発言ばかりを繰り返す母を見て、イロイロと励ますのですが…
いくら励ましても、前を向いてくれない…
私に迷惑掛けるから、施設に入った方が良いのだろうけど、そうすると、新型コロナのせいで、もう1年半以上会えていない、東京にいる私の弟、妹と孫達に会えなくなるのでイヤだと…
私としても、自分の時間が母の介護に取られてしまっていることで、ストレスが貯まり、ついつい口論というか、私が一方的にそんな母に対して怒ってしまうこともありました。
ただ、最近になって思うことは…
「介護が出来ているうちが華ではないか」
そう、考えがかわったのです。
この記事を書いている今も、パソコンの横に飾ってある父の写真を見ると、やはりいなくなってからでは何もしてあげられないことを痛感します…
写真の父に向かって話しかけても、何も返っては来ません…
今まで、介護でイライラばかりしていた私ですが、考え方を変えただけで、母に対して温かく接することが出来て、怒ることなど無くなって来ました。
そうなんです、居なくなってからでは何も出来ません。
そう思うと…
「介護」が出来ている「今」は、大変ですけど幸せです!
本日もお読みいただきありがとうございました。