春雨☆サラダ

50歳 2児の父‼️ 好きなものはハードロック、JAZZ、ゴルフ、カメラ、ラグビー、バーボン、芋焼酎、中村あゆみ、高崎晃、ランディローズ、前田日明、田村潔司… 愛読書は北方謙三… 一番大切なものは、晩酌と子供たちとの時間!

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紙の文化が減っていく…

 タブレットスマートフォンの普及により、電子書籍が急速に普及して来た。

 

 その機能は大変素晴らしい!

 

 タブレット一つに、多くの書籍を収納出来るため、先ずは、本棚などの保管スペースが不要となる。

 

 旅行や外出時にも便利だ。

 

 長時間の移動では、何冊かの本を旅の友として持って行くのだが、荷物が重くなってしまうため、そんなに沢山の本を持っていくことは出来ない

 

 それ故に、どうしても文庫本の類いが多くなったり、途中で捨てても良いような価格の安い雑誌類が多くなってしまう。

 

 旅行に行く前に、書店へ行って「旅の友」となる書籍を選ぶ楽しさはあるものの、実際に旅行に出掛けてみると、電車やバスなどの車内の雰囲気、周りの景色との関係、はたまた天気や同行者などによって、読む気が失せてしまう本も出てくる…

 

 そうなってしまうと、その本は唯の“不要な荷物”になってしまう。

 

 電子書籍ならば、その様なことはなく、とにかく多くの本を持ち歩けるし、ネット環境が整った場所に立ち寄れば、旅の途中でも新たな書籍を購入することも出来る

 

 途中で、幾ら書籍を追加しても、荷物は増えないし、重くもならない!!

 

 散々、電子書籍の素晴らしさを述べて来たが、私は一つの寂しさも感じている

 

 以前もブログで紹介したが、私の一番のお気に入りは北方謙三氏の「ブラディ・ドール」シリーズ10巻と、「挑戦」シリーズ5巻である。

 

 学生時代から何度も何度も読み返し、未だに愛読している。

 

 表紙カバーはボロボロとなり、セロハンテープで繋ぎ合せてある。

 

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isaoitsuyo.hatenablog.com

 

 本の側面も手垢だらけで、ページを捲る頻度が高い中央部分は色黒くなっている。

 

 中身もひどい状態だ。

 

 糊付けが取れてしまい、本に挟んであるだけのページもあるし、原因が良く分からない染みや汚れが散在している…

 

 これでは、いくらお気に入りの本であっても、他人に勧める為に貸すことなど恥ずかしくて出来ない…

 

 ただ、この手垢や汚れは、自分がどれだけこの本に魅せられて、繰り返し読んできたことの歴史であり、思い出であり、誇りでもある。

 

 ハード版に買い替えたり、文庫本にて買い直すつもりもない

 

 これからも繰り返し愛読し、更にボロボロになって行くのだろう…

 

 その状態で大切に本棚に並べ、自分が思い出に浸るのも良いものだ。

 

 電子書籍では味わえないことだろう…

 

 今では辞書についても、電子辞書が主流であると聞く。

 

 私が受験勉強をしていた頃には、国語辞典や英和辞典を使い込み、段々と汚れてボロボロになって行くことが、志望校へと導いてくれるかのような錯覚を覚えたものだ。

 

 紙の文化が減って行く中で、その様な感覚を懐かしく思う、今日この頃である。

 

(おしまい)

本日もお読みいただきありがとうございます。