最近、書籍を買うことは滅多に無くなりました。
何らかの事情で購入したとしても、大抵は読んで直ぐに売ってしまいます。
そのため、自宅に所有する書籍は、文庫本から雑誌の類まで併せても30冊に満たないです。
以前の私は、一度購入した本や雑誌類を捨てることが出来なかった為、自宅内に膨大なスペースを必要していました。
また、引っ越しでもしようものなら、大量の段ボールが必要となります。
書籍満載のそれらは非常に重く、引越業者の方々は「スーパー重(じゅう)!」と声を掛け合って運んでくれました。
引越料金の見積もりに来られた担当者は、まさか押入れや物置の奥の奥に、大量の書籍類があるとは思わなかっただろうから、「スーパー重!」を繰り返す作業員の方々をみて、何だか悪い気がしたものです…
そんな私であったが、ある日、ふと「図書館」を「自分の本棚」に出来ないかと思い立ったのです…
そう思うと、書籍を「所有していること」「購入すること」が不要に思え、持っていた書籍のほとんどを数日で処分してしまいました…
これには、インターネットのお蔭もあります。
私の住んでいる街では、読みたい本をネットで予約すれば、新刊から旧刊まで市内にある複数の図書館から検索し、近くの図書館にまで運んでくれるシステムになっています。
これにより、図書館内をうろうろしなくても、また別の図書館まで足を運ばなくても、数日待ってさえいれば自分の手元に来るのです。
まさに、私の本棚なのです!
図書館には、新刊から旧刊まで、そしてマンガやCDまでもが沢山所蔵されています。
マンガについては限りがありますが、図書館に読みたいものが無ければ、TSUTAYAに行って借りて来ます。
そう考えると、自分で所有する本というのは最小限で事足りるのです。
ただ、これには唯一欠点がありました…
それは人気のある新刊などは、150人から200人の予約待ちとなるのです…
新刊や人気の本は、図書館でも複数冊用意してくれていますが、一人2週間まで借りられることから、私の手元に来るには1年以上掛かる為、世間では既に「旧刊」となっているのです…
そのため、本を読んでとても感動し、それを誰かに伝えても、相手の反応が「何を今頃…」と非常に寒く、それ以上盛り上がることは無いのです…
(おしまい)