現状の私は…
もう、20年も前の話ながら、私はFP1級を取得した。
お金のプロなる勉強をしたはずが、今までの人生を振り返ると、それは自分自身に全く活かされず、ここまで来てしまっている。
結婚して、家族が出来て、それと同時に様々な「家庭や親族、親戚の事情」も増えて行き…
住宅ローンを組むのが遅くなったり、子供の教育費が予想以上に掛かったり、親の介護が思いのほか早く始まったり…
その他、想定しなかった出費が嵩み、ライフプランなど絵に描いた餅となり、今に至っている。
いくらファイナンシャルプランナーの資格を持っていようとも、このようなコトは想定出来る訳ではない。
人生、思い通りに行かないことが当たり前だと思う今日この頃…
このままでは、退職金の多くが借金返済へと回りそうだ。
そして考えた…
しかしながら、50歳を前にして悟ったことが一つ。
それは、借金をしてでも、今欲しいモノは買った方が良いと言うこと。
正直、自分では若いつもりでも、中々30代の頃のようには行かないことがある。
知力、体力、気力…
あらゆるコトにおいて。
今までは、「お金を貯めていつか手に入れてやろう!」と考えていたものの、お金を貯めている間にも、残酷にも時間というものは流れて行き、確実に年齢を重ねて行く…
そうして考えると、コツコツとお金を貯めて、いざ欲しかったモノを手に入れて、その時の自分はどうであろう。
今と同じ体力、気力を維持出来ているのか…
欲しいモノは借金してでも今買っちゃえ!
そして考えたのが、「欲しいモノは、今借金して買う!」ということ。
当然、それによって掛かって来る「金利」というモノについて、FPの世界では最適化を考えるモノであるが、その考え方では人の「体力、気力、知力」は加味されていない他、各自の「生き方」「生きがい」に対してのファクターは何も含まれていない。
欲しいモノを「今」手に入れる価値は、金利を払ってでも、安いものだ。
また、最近では「若さ」とは、年齢ではなく、自分が「若い」と思っていられるかだと思うようになった。
気持ちは永遠に30代!!
それで良いと思う。
たとえ体力が付いて来なくても、気力だけが付いてくれば細かいことは目をつぶっちゃおう!
たった一度の人生。
私は、これから先も、何歳になったとしても、やりたいことをやっちゃう人生を送りたい。
最近ではリバーズモゲージを取り扱う金融機関も増えて来ている。
住宅ローンを返し終わったら、今度はリバーズモゲージで手元資金を調達して、やりたいことを思いっ切りやってやろうと思う。
子供達に不動産を残してあげるよりも、子供たちには、沢山の想い出とか贅沢を、私が生きている「今」与えてあげ、一緒に喜び満喫したい。
お金は生きているうちに使い切っちゃえ!
自分の趣味楽しみ、人生に使っちゃえ!
こんなアドバイス、ファイナンシャルプランナーとしては失格だ。
「若い時の苦労は買ってでもしろ」
このことわざの「若い時」というのは、一生だと思うようになった。
自分が実年齢よりも1歳でも若いと思っているならば、そう思えるのならば、それこそが「若い時」であり、そう思い続ける限り「若い時」は生涯続くと思う。
この様な記事を書いてしまい、賛否両論、ご批判も覚悟しておりますが…
ファイナンシャルプランナーとして、たくさんの相談に応え続けて来ましたが、自分の本音と向き合って出た答えはこれです。
(おしまい)
本日もお読みいただきありがとうございました。