私は毎年、新聞やテレビでその混雑振りが伝えられるほど賑わう「某所」へ、一人でいそいそと初詣に出掛けます。
自宅から新幹線を使用しなければならない程の遠方ではありますが、両親から続く我が家の習慣で、未だに欠かしたことはありません。
「一人で行く」のは、多分に経済的な理由が影響しているだけでっす…
(ちゃんと、家族のことも祈ってきて、御守りも買って来ます)
出掛けるのは大抵三が日を過ぎた翌週…
それでもまだまだ参拝客は多く、参道は一方通行で規制されており、境内への入場制限が行われています。
その為、参拝客は長い列を成し、本堂に到達するまでには1時間半程度を要します。
列の中は人が密集していて身動きが取れない為に、時間をやり過ごす手段は限られます。
様々な友人にラインでもしてみるが30分もすれば飽きてしまう…
正月休みで出掛けているのか、この数日間は既読も付きにくい…
今、ヒマなのは私だけなのだ!
仕方なく頭を持ち上げ周りを見渡すと、色々な人の行動を目にすることになる。
まず最初に目に留まったのは、列に並ばずに境内入口までの道のりを迂回する人達…
参道と平行する路地を縫って進み、境内入口付近で順番通り並んでいる人の列に割り込み、更なる混雑を引き起こしている。
参拝が終わった人達の帰路の列を逆走し、出口から境内に入る人達もいる…
少しでも前進しようと、前に並ぶ人を押したり、前方に僅かなスペースを見付ければ、強引に体を入れてくる人達…
これは周りの人達が不快感を感ずるだけではなく、年配の方々や小さな子供達もいる中で、大きな事故にも繋がりかねない非常に危険な行為である。
果たしてその様に周りの迷惑を顧みず、自身の欲求を優先する姿勢で参拝したところで、拝まれた神様達は、何を思われるのだろうか…
いくら多額のお賽銭を投じようとも、いくら足繁く参拝に訪れようとも、最低限のマナーやルールを守れない人達の望みを叶えてくれるとは、私は思えない。
(おしまい)
本日もお読みいただきありがとうございます。