この間、私の住む街でも、選挙が行われた。
何かと話題となった選挙戦であったが、蓋を開けてみれば、その投票率は、またまた過去最低を更新していた。
もう、何度、過去最低を更新しているのだろう…
そのくせ、投票の行い方を全く変えていない。
私が子どものこと、両親に付いて行った方法と同じで、受付を行い、投票用紙を貰い、アルミで出来た囲いの中で候補者の名前を記入し、それをアルミの箱に入れる…
確かに、投票所の受付では自宅に送付されてきた投票用紙を、バーコードで読み取るなど、以前の名簿からいちいち探索する方法からは脱していた。
しかしながら、投票所に足を運び、そこで手書きで人的な作業を要するという根本は全く変わっていない。
これだけ、あらゆるところで電子化、DX化が広がっている中でだ。
インターネットでの投票と言うと、若い人達を意識するように感じるが、実際には、これだけ女性の社会進出を政府が推し進め、共働きが多い中で、どれだけの人が投票のために時間を作ることが出来るのだろうか。
また、病気にて足が悪い私の母など、そのために施設に迎えに行き、そこからクルマに乗せて投票所へ連れて行き、車椅子に乗せて投票し、また施設に送ることなど、家族にとって大変な負担である。
話はそれてしまうが、母はパーキンソン病を患っている。
国指定の難病のため、治療や介護については様々な恩恵を受けているが、これらの毎年の更新手続きが、これまた郵送で届き、書類を記入して、必要書類のコピーを付けて返送しなくてはならない。
これを高齢で、難病を持つ人が、自分自身で出来るわけはない。
一方では、バリアフリー、SDG'sによる持続可能な社会、そしてDXを大々的に進めていっているはずなのに…
(おしまい)
本日もお読みいただきありがとうございます。