私は髭が濃い…
この身体的特徴のおかげで、髭の薄い人に比べ、毎朝の身支度で15分程度は時間を損している。
夜まで髭が生えてこないようにするためには、丁寧に剃らなくてはならないからだ。
私の髭は「電動カミソリの剃り」だけでは満足出来ず、その後にT字カミソリを使用しなくては「深剃り」とならないのだ。
そのT字カミソリは、時代とともに進化を続け、私が大学1年の時に“2枚刃”という衝撃的な商品が登場したが、その後3枚刃、4枚刃とどんどん刃の数は増えて行き、ついには五枚刃、更に電動モーターで振動する機能まで有するようになった。
この刃の数は、いったい幾つまで増えるのだろう…
私もその度に、新しいものに買い替えて来た。
従来の商品に、特に不満を抱いていないものの、新商品を購入してしまう理由とは…
それはT字剃刀の“替刃の価格”が高いこと、そして新商品の価格設定が絶妙なことにあると思われる。
新しい商品は、本体に新機能が搭載された上に、替刃数個が付属しているため割安感満載なのである。
だから、ついつい、新しい商品を手にしてしまうことになる。
さらには、T字剃刀というのは、替刃やシェービングフォームの購入費用も考えると結構お金が掛かる。
また、剃る前に肌を蒸しタオルで温めたりと、手間も掛かる。(私は肌が弱い方では無いが、毎日電機シェーバーとT字剃刀をしていると、週末の金曜日ごろには、さすがに剃刀負けしてくる)
そこで、高価ではあったがついに、憧れのブラウン社製の電動カミソリを購入した。
覚えてらっしゃる方もいますか?
昔、TVCMで、出勤途中のサラリーマンが、自宅で髭を剃ってきたのに、ブラウンのシェーバーで剃ると、更にまだ剃れて、その剃れた髭を、トントンっと、白い紙の上ににだすものだった。
(古くてすみません…)
先のT字剃刀の維持費用等を考えると、電動が多少高価となろうとも、それだけで髭剃りが完結するのならば十分にペイ出来るし、何よりも朝の貴重な時間が短縮出来ると考えたのだ。
現在使用している電動カミソリもそんなに安価なものでは無いが、今回はその“値段”と、昔観たTVCMの幾多のサラリーマン達のコメントに、大きな効果を期待した。
しかしながら…
どんなに高価であっても、技術が進歩していても、“電動だけでの剃り”では私の髭は満足出来なかった…
(夕方にはザラザラして来てしまう…)
結局、私の電動シェーバーとT字剃刀との「併用の朝」は続く…