私には、4つ年下の弟と9つ年下の妹がいる。
一方で、私は2児の父親である。
長男と長女では歳の差は6つ離れている。
それなので、長女が産まれる迄の期間、私達は3人の家族として生活し、長男は“一人っ子”の感覚で成長して来た。
長男が兄妹を意識したのは、多分妻のお腹が大きくなり始めてからではなかろうか…
そして長女は無事に誕生し、長男は“一人っ子”ではなく兄になったのだが、どうしても埋められないものがある…
それは、私たち夫婦と過ごした時間だ。
当り前のことであるが、その時間は長男の方が6年間長い…
それに改めて気付いたのは、家族で昔のビデオを観ている時であった。
長女が知らない、長男と私たち夫婦の時間がそこには存在していた…
それを自分自身に置き換えることで、私はあることに気付いた…
私は長男であるが故に、自分の親と過ごした時間は、弟や妹とは異なっている…
妹とは9年も違うのだ…
弟や妹よりも何年も多く、両親に迷惑や心配、負担を掛けて来たのだろう…
あまりにも当たり前のことすぎて、今まで認識が欠けていた…
父は早くに他界し、母も70歳を過ぎ、パーキンソン病を患っており、様々な不安を抱えているのだが、何かの時には“長男だから”というよりは、弟や妹よりも世話になったという恩返しの気持ちから、誰よりも真っ先に駆けつけて、出来る限りの時間を割いて親の力になりたいと今思う…
また、いつの日か私の長男坊も、妹より長い私達との6年の日々に、感謝して欲しいとは言わないが、何か感じてくれたならと思うこの頃である… 無理かな(^_^)