本日の朝刊に、私の住む街では、少子化対策として第二子の保育料を無償化するとの記事が出ていた。
そういえば、テレビでは、子育て世代に物価上昇の対策として、毎月いくらかを支給するとのニュースが流れていた。
とにかく、何かというと「子育て」や「出産」に関する費用負担を無くそうとしていることが多いように思われるのだが…
私にとっては、やはり高校生や大学生を抱える親の方が、よっぽど家計は厳しい…
実際にそれにより、子ども達が多額の奨学金を背負い、それが払えない者もいて、現在社会的な問題となっているのに、なぜ、その様な問題にもっと目を向けないのか…
保育園を無償化したり、出産費用の負担を増やしたとしても、出生率がそんなに増加するとは思えない。
なぜならば、本質的な原因は「結婚しない人の増加」「子どもをつくらない夫婦の増加」にあるからなのだ。
私も50代を超えてきた。
私の兄弟や妻の兄弟も、みな独身である。
それぞれ理由はあるものの、その生き方に満足しており、その人生を謳歌している。
「独身貴族」という言葉があるが、それは大変失礼に当たると思う。
「貴族」ということで、何か独身の人達を揶揄しているように思われる。
私の兄弟含め、独身でいる友人達も、とても輝いて見えて、ステキな人生を歩んでいる。
また、私の友人にも、子どもがいない夫婦も多い。
いつまでも「恋人気分」を持ったまま、旅行に行ったり、趣味に講じたり、これまた人生を謳歌している友人夫婦を見ると、凄くステキに思われ、憧れもする…
これだけ多様化する「生き方」について、貴重な税金を使って、方向転換をするように誘導することは何か違和感を覚える。
またそれは、「多様性ある生き方」を目指している世の中の流れと、矛盾を感じずにはいられない。
だからこそ、少子化という問題については、他のアプローチをして解決すべきだと思う。
例えば…
労働人口や若い世代が居ないのならば、やはり海外からの居住を受け入れることを、もっと積極的に行っていくべきではないか。
この国に住むだけではなく、「この国を愛する人達」の人口を増やして行くことが大切ではないか。
今年、ラグビーワールドカップが開催される。
4年前、自身が生まれた国を離れ、この日本という国を愛し、そして代表となってくれた選手達に涙したものだ。
その様な、「日本を愛する人達」を増やしていけば、今行われている小手先の「少子化対策」は不要となり、更には「多様化する生き方」が尊重される世の中になるのではなかろうか…
(おしまい)
本日もお読みいただきありがとうございます。