今週のお題「サボりたいこと」
仕事…
若い頃は、仕事が嫌いだった訳では無いが、サボりたい気持ちばかりで、しょっちゅう海辺でタバコを吸ったり、たまに人と会わないような山に行って、一日読書していたこともあった。
当時、話題となった「リング」も山で一気読みした想い出がある。
ところが、50歳を過ぎてその気持ちに変化が出てきた。
現在の会社の定年は60歳。
60歳過ぎても再雇用の制度があるが、給与は下がる上に、事務的というかバックオフィス的な仕事、単純作業といったものが主になる。
会社としては、給与が下がることに配慮した仕事なのだろうが、私にとっては退屈としか思えない。
その様な気持ちで働くのは、自分、会社、双方にとって良くないものと思うので、定年後は「第二の人生」を歩きたい。
「第二の人生」…
スポーツ選手とかが、引退後に良く使う言葉だが、私はこの言葉が大好きだ。
なんと言っても、今までの仕事、職場、人間関係、そして何よりも自分に縛られることなく、もう一度、フラットに一からスタートすることが出来るのだから。
その頃には、子供達も独立しているので、子育てに気を使うことなく、まさに自分の人生を謳歌することが出来る!
やっと、自分自身の為だけに歩める人生がやって来る!
そう思うと、「第二の人生」が待ち遠しくてたまらない!
今から、「第二の人生」に向けたプランや準備もして置かなければ…
その様な楽しみがある一方で、今の会社で働けるのも、あと10年を切ってしまったなと考えてしまう。
入社したころは、長い長いサラリーマン生活で、自分が定年退職する姿なんか想像すら出来なかった。
それは、多分50歳になるまで続き、全く実感が持てなかった。
今では、毎年、若い頃からお世話になった諸先輩方が、だんだんと定年退職して会社を去って行く…
あれよあれよと言う間に、自分が年長者のポジションになってしまった…
若い頃から、本当に色々なことがあって今まで来たけど、私も、今の会社で働けるのも、あと10年…
そうして考えると、不意に寂しさを覚えることとなった。
すると、今まで常に寄り添っていた、「仕事をサボりたい」って気持ちが無くなった。
不思議だ…
なので50歳の誕生日を迎えた後、すぐに現在の「第一の人生」に対する目標を立てた。
それは「仕事をサボらない」こと…
(おしまい)
本日もお読みいただきありがとうございます。